9月の最後の日曜日もよく晴れましたね。今年は集団大移動の防災訓練をしましたよ。スタッフは7:30に集合。9時に地震発生の設定ですが、そこは訓練(*^_^*)地震がある前に拠点会議を開き、拠点委員長を任命!!委員長の拠点開設宣言を受け、さぁ!一斉に準備スタートです。
9時、震度6弱の地震発生!という想定のもと避難してきた人達がいっとき避難所に集まり、拠点である日吉南小学校に逃げてきます。しかし小学校は火災発生、避難所として適していないので広域避難所であるコンフォール横の広場に移動!という設定。
日吉南小学校で避難者名簿に記入、怪我人はトリアージ、介護が必要な人は車イス・タンカ・リヤカー等で搬送、同時にボランティアも募集、ある程度の人数が集まったら移動開始です。公道を大人数で移動するので、箕輪町消防団員と港北警察官がポイントに立って交通誘導をしてくれます。
途中にある緊急給水栓を見学・説明を受けて広域避難場所へ到着。この時点で避難者は548名。
全員集まったところで、『平成25年度6町会合同防災訓練』の開始です。改めて小島拠点委員長による拠点開設宣言、その後4つのチームの訓練を順番に受けます。
庶務班:ホワイトボードを使った情報掲示と災害伝言ダイヤルのレクチャー。無線を使って港北区役所と交信、被害状況と交通機関情報の受伝達訓練を行いました。
情報班:避難者名簿作成、地下貯水タンク開栓、可動タンクに水を汲み皆さんに持って来ていただいたペットボトルで給水訓練。水道局の職員さんのレクチャーも受けました。
救出救護班:小学校でトリアージを行い、タンカや車イス広域避難場所まで搬送を行いました。広域避難場所では資機材訓練を行い、また4人ひとチームになってタンカでの正しいけが人の搬送方法も指導。とてもわかりやすい説明で、参加の皆さんも初めてとは思えない手際の良さでした。
食料物資班:横浜市の資源循環局の職員さんが簡易トイレを設置、食料班は今回炊き出しの代わりに、オレンジ色に着色したオシッコもどきと小麦粉を練ったウンチもどきを作って、トイレパックのデモンストレーションを行いました。簡易テントの展示&説明もありました。
4つの訓練を全て終了した後、港北区福祉保健センターの西本公子センター長と、日吉消防所の吉野庄治所長の講評をいただき、最後に配布訓練として参加者一人ずつに乾パンとひと家庭ひとつの水袋を受け取って全ての訓練を終了しました。
備えあれば憂いなしといいますが、大災害の時は備えあれば憂いも軽減です。少しでも心配の種が減るように、トイレ・食料・水・家具の配置・家族間の連絡の取り方等、各家庭での備えをしておくといいですね。
日吉南小学校の教職員&PTA役員、日吉本町地域ケアプラザの職員、横浜市職員、港北区職員、港北警察署、港北消防署日吉出張所、箕輪町消防団、横浜市水道局、横浜市資源循環局、飲料水を提供してくださったトーエル、アマチュア無線港北支部、民生児童委員等々のみなさん、そして参加された全てのみなさん、この日の為に何回も何回も集まって話し合った役員のみなさん、本当にお疲れ様でした。段取りが違ったり混乱もありましたが(ほんとに災害が起こったらこんなもんじゃないよね)、今回はひとつひとつのチームの訓練がすご~く奥深いものに感じました。
そして、今回はいろ~~~んな分野から集まっていただきましたが、実際に災害が起こったらこんなに人材に恵まれる事はまずありません。
だいたい消防団員は火を消すのがお役目、市や区の職員のみなさんも学校教職員のみなさんも災害時には決められた仕事があります。公助は期待してはいけません。自分たちで何とかしないと。私達で高齢者、障がいのある人、赤ちゃんやこども、妊婦さん、体の弱い人、一人では対応できない人達を守らないと。
その為の訓練です。防災訓練を仕切っていた人達も同じ被災者になります。みんなお互い様、みんな同じです。『自助』と『近助』で災害から身を守らないとね♡
☆役員さん達の働いている姿を全員撮れなくてすみませんでしたm(__)m
☆毎月1日と15日はNTTの災害伝言ダイヤルが体験利用できます。(通話料は有料です)
☆資源循環局の職員さんから簡易トイレのお話:設置してあったトイレは民間のトイレが来るまで用の使い捨てトイレ。汚物タンクは450ℓ 1基に連続335人の人が用をたす事が出来ます。1人1.4ℓでざっと300回使ったらくみ取り、また300回使えるというわけ。
紙おむつは便器の中に捨ててはいけません。ナプキンは丸めず、平べったいままなら便器に捨ててもOKだそうです。
☆とにかくトイレは大事。女性子どもは特にです。せめて各ご家庭に便袋と凝固剤は最低でも家族3日分準備をしておくといいですね。水と食料も同様。
☆せっかく備蓄しても使えなくなったらダメ!!落ち着いた行動でちゃんと生きてないと!!
文・写真:RIKO