第9回福祉実践活動発表会『光と活力』 ~防災からまちを考える~

1月28日(日)午後2時より、慶應義塾大学協生館にて『光と活力』が開催されました。

今年の発表テーマは「防災からまちを考える」です。わが箕輪町の発表者は「鶴元精さん」。

箕輪町のテーマは「水害を考えた箕輪町の今と昔」でした。

どの町会も区作成のハザードマップを片手に、まち歩きを始めて2年目。町内の地形を知り、発災時の避難経路を考え、危険個所を見つけ、AEDの設置場所や消火栓の場所を確認してきました。その結果、それぞれの町会が抱える課題をみつけたのです。その課題を解決して、3年後には「日吉ならではの防災マップを作成するのが目標」とのことです。

鶴元さんは、民生委員や、区役所・社協・ケアプラの職員の皆さんと一緒に箕輪町内を歩き、その結果を写真を見ながら発表しました。

箕輪町には川はありません。もし水害が起こるとしたら、日吉宮前地区の早渕川と矢上川が合流する地点ではないかということで、そこまで歩いて検証。結果、土手を超えて溢れた水が箕輪町に到達するまでには、高い場所に避難できる時間を確保できる(情報が入れば・・の話ですが)のではないか。

また、箕輪町は昔の文献を紐解いても大きな災害に結びつくものはない。むしろ家の外の被害よりも、家そのものや家の中の被害、例えば家屋の倒壊や家具の転倒・・・そちらの備えが必要ではないか・・・とのことでした。

 

以前、学校に泊まって避難訓練をしたことがありましたが、夜の体育館の冷えること冷えること。夜中トイレに起きる人たちの足音、扉のきしむ音。いびきの大合奏。これが何日も続けばきっと疲労から諍いが起きるであろうことは簡単に想像できます。

避難場所は在宅に限ります。そのためにも備蓄(簡易トイレの確保)と家具が倒れない部屋は必要なのです。

それから箕輪町は「舟下」のバス停があるように、昔々は海でした。だから液状化の心配はあります。(綱島や鯛ケ崎といった地名からもわかるように、箕輪町に限らず!の話ですが。)

 

他の町内も素晴らしい発表でした。障害者目線で、子ども目線で、高齢者目線で、地形目線で…、それぞれの町の特徴に添ったまち歩きの成果・課題の発表は、大変参考になりました。

文・写真:RIKO

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