毎年箕輪町家庭防災員が必ずやる「前半水消火器訓練、後半AED訓練」。
今年も2018年8月26日(日)に行いました。
日吉出張所伊藤所長の指導の元、講座とひとりひとりの体験。いつもながら熱が入ります。何回やってもその都度新しい発見があります。救命の仕方も年を追って変化していきます。だから毎回受講するのがベストです。そして完璧なんてことは一度もありません。
この訓練は家庭防災員以外の参加も大歓迎なのですよ(^^)v
今年の講座内容です。お時間のある人は読んでみてくださいね。
【訓練は繰り返しが大切!!】
1歩踏み出す勇気と、古くから染みついた自分の癖の是正のため。
周囲の確認→意識の確認
(以前は片方の肩を叩いて意識を確認していたが、今は両肩を叩いて意識の確認を行います。
なぜならば「脳梗塞を起こしているかもしれない」からです。
「119」に連絡して!とあえて番号を口にする
110や天気予報や時刻案内に電話する人がいるから。ちゃんと連絡したことを確認する。
指示を出す時(お願いする時)
名前がわかる人なら名前で言う。名前がわからない人には服装の特徴や髪形やそこの眼鏡をかけている男の人・・のように具体的にお願いをする。
AEDを持って来てもらう
救急車到着まで8~9分かかるので、より近い場所のAEDを持ってきてもらう。普段から街中のどこにAEDがあるか確認をしえおく。
呼吸の確認
6秒で!(以前は10秒だった)
今は6秒で目視、軽くお腹に触る、耳を寄せて等で確認を終え「呼吸の確認なしと口にしたらそこで10秒になるから」
胸骨圧迫 (心臓マッサージ)
5センチ以上沈みこませる。救助者にできるだけ近寄って、真上から体重をかける。ひじは曲げずまっすぐに。30回行う。1分間に100回から120回。
気道確保・人工呼吸
鼻をつまんで口から空気を入れる。息を(フーフーではなく×)軽く(ハ、ハ、○)で。
食道と気道は並んでいるので、強く吹きすぎると息が食道に入り「胃を膨張させてしまう」
結果、胃の内容物が戻って吐しゃ物となるから。
感染症の恐れがあるので、人工呼吸は絶対ではなく自分の選択で。ただし胸骨圧迫は絶対に行うこと!!
子どもは片手で行うが、回数は大人と変わらない。
AED到着
AEDを使えるかどうか聞く。肩の位置にAEDの機械を置く。パットは1枚ずつはがし1枚貼ったらもう1枚を出す(と~っても粘着力が強くて、2枚がくっついたらはがれないから)
心臓が完璧に止まっている時、反対に心臓が正常に動いている時はAEDは作動しないのです。
2分間に1回解析するけれど、絶えず胸骨圧迫は続けていること。
AEDの「マッサージを中断してください」って音声が流れたら初めて胸骨圧迫をやめる。
(最新のAEDは蓋を開けただけで電源が入るものもあり、どんどん進化している。AEDの機械は音声で指示を出してくれるので、その音声の通りに従えばよいのです。)
「離れてください」と音声が流れたら、本当に周囲の人が離れているかどうか必ず確認してから電源を入れること。大概どっかさわっているうっかりさんがいたりするから(>_<)
◆雨とかプールとか・・体が水に濡れていたらパッドが貼れないし、電気がたくさん流れてしまう。AEDのバッグの中にタオルがあるので水気を吹く。
◆床が濡れていたら救助者を移動させる。
◆胸毛が濃い人のためにカミソリも入っている。貼るところだけ剃る。足はそらなくていいから!
◆ネックレスは取る。
◆ベッドの上は弾力があるので、おろして固い床の上で行う。
◆特に救助者が女性の場合、裸にするので、女性たちが協力してストールや上着で目隠しするようにぐるりと囲んであげるといいですね。
胸骨圧迫の位置
圧迫する位置は体の縦中央線と乳頭を結んだ線がクロスしたところの少しだけ下。右胸の下は肝臓なので圧迫しては駄目。乳頭の完全に下の部位も内蔵なので圧迫してはだめ!効果なし。
人工呼吸をするならば、胸骨圧迫(マッサージ)30回に対して人工呼吸2回
ひたすらひたすら(途中で他の人と交代しながら)続けること。
救急車到着
・救急車を誘導する人
・時間や救助者の様子、AEDの解析を何回やったか。人工呼吸を何クールやったか等を報告する人も必要です。みんなで協力してとにかく
「命をつないでください!!」
文/写真:RIKO